繰り返し行われてきた氷感庫のメーカー試験結果

※記載してある保存条件はあくまでさんこうちですので、保存日数を保証するものではございません。使用冷蔵庫、季節、品種や産地等、また包装資材などの保存方法により結果が異なる場合もございます。あくまでも目安として参考にしてください。

果物 恒温高湿タイプ

商品名 電圧値(v) 温度(℃) 保存日数(約) 状  態 参  考
イチゴ 1500
〜3000
9〜-1 10〜20日 変色無し、みずみずしい状態。品種にもよるが香りの劣化を少し感じる。
収穫時の着色率9.0のものが非常に良い。
保存後の使用目的によっても設定条件は変わる。
いちじく 1500 0〜-1 10〜20日 常温では日持ちしない物が2〜3週間程度の保存は可能である。 熟したものと熟さないものでは設定条件は変わる。
ぶどう 1000
〜2000
0〜-2 3〜4ヶ月 粒に弾力があり、房も青々としている。
甘味も上がり糖度についても増加していると思われる。
保存後のぶどうの商品価値にもよるが加工品目的だと保存効果が得られる。
ピオーネ、
巨峰
3500〜 0〜-1 30〜50日 軸の色が枯れにくく、実の軟化を抑制し鮮度を持っている。 木自体が病気を持っていたりすると、葡萄にも影響を及ぼすため、
検体の個体差によって状態は異なる。軸が枯れやすいのでラップは必要。
シャイン
マスカット
2000
〜3500
-1 3ヶ月 軸の色が枯れにくく、実の張りも長期間キープ出来ている。 早めの収穫をしたものは長期間待つが遅めに収穫したものはこの限りではない。
マスク
メロン
1000
〜2000
0〜-2 1〜2ヶ月 低温保存のため熟成が止まり、長期保存が可能。常時食べ頃の状態で保存できる。 熟成のものと熟成でないものとは設定条件は変わるが出荷調整が十分可能である。
もも 3000
〜5000
0〜-2 3ヶ月 保湿(出荷箱入り)により保存した物については変化無し。 高価な果物であり一ヶ月程度の保存がベストだと思う。熟成を止めてしまう為、
完熟してから保存する方が良い。
富有柿 3500 -1 2ヶ月 実も軟化せず色つきもしっかりしている。 ヘタの部分を湿らしたペーパーなどを被せ保存すると良い。
西条柿、
平種無柿
3000
〜5000
3〜-2 2〜5ヶ月 品種にもよるが非常によい状態で保存できる。
果肉は歯応えもあり非常に良い状態である。
梨(20世紀) 3000
〜5000
0〜-2 最長12ヶ月 収穫時の状態のままで保存ができた。
梨(幸水) 3000
〜5000
0〜-1 1〜2ヶ月 収穫時の状態のままで保存ができた。 水分がなくなると表面がカサカサになるので、
ラップや袋などで保存するとさらに効果がある。
リンゴ 3000
〜5000
0〜-2 最長12ヶ月 収穫時の状態のままで保存ができた。
3000
〜5000
0〜-2 6ヶ月以上 外見も非常に良く栗自体の糖度も増え長期間の保存が可能である。 マイナス温度帯で保存するので栗内部の害虫が外に出てしまう。
レモン 2000
〜5000
0〜-1 2ヶ月 収穫時の状態のままで保存ができた。 温度帯を調節すれば更に保存期間延長の可能性有り。
ブルー
ベリー
3500〜 0〜-1 3ヶ月 品種によって大きな差があるが、
カビの抑制・実の軟化防止・乾燥防止に効果がある。
皮が薄く、結露に弱い為、キッチンタオルなどを
ひいた上にブルーベリーを置くと良い。

野菜 恒温高湿タイプ

  • そのまま氷感庫に入れると水分の蒸発が見られるため、保湿対策を十分に行うことが必要です。
  • 凍結については設定温度-1℃であるが、最低-3℃まで低下が見られその影響が考えられます。
  • 氷感装置内での過冷却は、例えば水のような100%液体状態のような物質は微振動エネルギーが伝わりやすく、安定した過冷却を氷感庫内で得ることができます。
商品名 電圧値(v) 温度(℃) 保存日数(約) 状  態 参  考
トマト 3500 10〜1 25日 弾力もあり、カビ、変色なし。甘みが少し増えたような感じがする。 袋またはラップで覆った状態での保存がよい。
出荷箱に入った状態でも保存可能。
ミニ
トマト
1500
〜3500
3〜-1 25日 色や赤々とし、へたの変色もなくカビも生えてない。
糖度も上がり非常に良い状態である。
大量ストックができ、出荷調整が可能。
レタス 1500
〜3500
2 1ヶ月 芯の切り口は2週間以降は変色するものの、
シャキシャキ感があり、みずみずしさを保っている。
保湿を保つような保存を保てば良い状態で保存ができる。
キャベツ 1500
〜3500
3〜-1 7〜14日 変色、ニオイもなくシャキシャキ感は十分である。 千切り状態でも保存方法を変えると十分長期保存が可能。
ホウレン草 1500
〜3500
3〜-1 14〜30日 葉のしおれもなく、買ってきたままの様なみずみずしさを保っている。 保湿を保つような保存を保てば良い状態で保存ができる。
白菜 1500
〜3500
3〜-1 7〜10日 変色、ニオイもなくシャキシャキ感は十分である。 保存時にはラップをした方がよい。
サラダ水菜 1500
〜3500
1〜0 14日 みずみずしさと葉の鮮度をキープ。 保湿を保つような保存を保てば良い状態で保存ができる。
サンチュ 1500
〜3500
1〜-1 14〜30日 変色無く、葉もしっかりしている。 保湿を保つような保存を保てば良い状態で保存ができる。
ねぎ 1500
〜3500
3〜-1 14日 変色無し、ネギの辛味も十分。 保湿を保つような保存を保てば良い状態で保存ができる。
刻みネギでの保存も良好。
大根 1500
〜3500
3〜-1 30日 -1℃以下の保存では、氷結確認。氷結点より上での保存は良い状態である。 水分が多い野菜のため、極端に低い温度での保存は避けた方がよい。
にんじん 1500
〜3500
3〜-1 6ヶ月 3ヶ月ごろまで保存良好であった。 保湿を保つような保存を保てば良い状態で保存ができる。
じゃがいも
男爵
1500
〜3500
0〜-2 6ヶ月 男爵は保存状態良好。 大量ストックができ、長期保存が可能。
じゃがいも
メークイン
1500
〜3500
0〜-2 3ヶ月 メークインは3ヶ月を過ぎた頃より腐食が始まる。 大量ストックができ、長期保存が可能。
たまねぎ
(スライス)
2000
〜3500
0〜-1 5〜7日 変色・しおれもなくみずみずしさ・シャキシャキ感・辛味も十分。 保湿を保つような保存を保てば良い状態で保存ができる。
たまねぎ
(丸)
2000
〜3500
0〜-1 10ヶ月 変色無く保存可能。 品種や収穫時期により異なる。
たまねぎ
(皮むき)
2000
〜3500
0〜-1 1ヶ月 加工用としては問題無い。乾燥による割れなどを抑えた。 玉葱は-3℃で凍結した為、品種にもよると思うが-1℃近辺がベストかと思われる。
自然薯 1500
〜3500
1〜-1 365日 商品価値を無くすことなく保存可能。
ニガダケ(筍) 3500 0〜-1 30日 生の状態で長期保存できる。茹でて保存するとさらに保存期間は延びる。 水分が多いため、極端に低い温度での保存は避けた方がよい。
しいたけ、
シメジ
(パック入)
3500 1 40日 買ってきたままの様な状態である。 パック入りのままの状態で保存が可能である。
エノキ
(パック入)
3500 1 40日 買ってきたままの様な状態である。 袋入りのままの状態で保存のこと。袋から取り出すとエノキが成長する。

殻類 スタンダードタイプ

商品名 電圧値(v) 温度(℃) 保存日数(約) 状  態 参  考
白米 4000 -1〜-2 1ヶ月以上 柔らかくなり、弾力性、粘りが増し、しょ糖濃度が上昇する。 袋のままでの保管で十分長期保存可能。
玄米 4000 -1〜-2 1ヶ月以上 非常に良い状態で保存可能。お米も美味しくなっている。農協商品化済み。 袋のままでの保管で十分長期保存可能。
4000 -1〜-2 1ヶ月以上 白カビもなく、発酵も抑えられ通常より柔らかくなっている。 減量を氷感処理したもので製造。

肉類 恒温高湿タイプ

商品名 電圧値(v) 温度(℃) 保存日数(約) 状  態 参  考
牛肉 3500 -1〜-6 20〜90日 変色もなく肉質も柔らかい状態で保存できる。
設定温度によっては更に長期間の保存が可能。もちろんノードリップ。
設定温度によって100%無凍結と一部凍結の保存が可能。
よって保存期間も異なってくる。
豚肉 3500 -1〜-3 25日 変色もなくノードリップ 賞味期限から20日目。 100%無凍結保存可能。
冷凍肉であっても氷感庫内の解凍では非常に良い状態での解凍が可能。
鶏肉 3500 -1〜-3 10〜20日 変色もなく肉質も柔らかい状態で保存できる。
設定温度によっては更に長期間の保存が可能。もちろんノードリップ。
100%無凍結保存可能。
冷凍肉であっても氷感庫内の解凍では非常に良い状態での解凍が可能。
鶏卵 3500 -1〜-3 250日 変色、臭い無し。黄身の張り具合も良い。 100%無凍結保存可能。
鴨肉 3500 -1〜-3 25日 変色もなく肉質も柔らかい状態で保存できる。
設定温度によっては更に長期間の保存が可能。もちろんノードリップ。
100%無凍結保存可能。
冷凍肉であっても氷感庫内の解凍では非常に良い状態での解凍が可能。
ホルモン 3500 -1〜-3 7日 通常3日しか持たないが1週間は持つ。変色、においも無し。
解凍目的でもベチャベチャならずに解凍できる。

魚介類 恒温高湿タイプ

商品名 電圧値(v) 温度(℃) 保存日数(約) 状  態 参  考
小イワシ
一本物
3500 0〜-2 2日 腐食もなく、取れたてとほとんど変わらない。 氷感水、氷感氷に浸けての氷感庫内保存方法がベスト。
ぶり切り身 3500 0〜-2 10〜20日 ニオイもなく、変色も少ない。ただし養殖と天然では結果が大きく異なる。 切り身の状態での2、3日保存であれば、ラップをした状態で可能。
長期保存については小イワシと同様。
アジ
一本物
3500 0〜-2 7日 取れたてとほとんど変わらない。 切り身の状態での2、3日保存であれば、ラップをした状態で可能。
長期保存については小イワシと同様。
サーモン
切り身
3500 0〜-2 8日 非常によい状態での保存が可能。 実験は切り身のものをラップ状態での保存。
ヒラメ 3500 0〜-2 15日 非常によい状態での保存が可能。 切り身の状態での2、3日保存であれば、ラップをした状態で可能。
長期保存については小イワシと同様。
サンマ 3500 0〜-2 20日 非常によい状態での保存が可能。 氷感水、氷感氷に浸けての氷感庫内保存方法がベスト。
マグロ
切り身
3500 0〜-2 7日 変色なく、ドリップなし 切り身の状態での保存であれば、ラップをした状態で可能。
冷凍マグロ
(ブロック)
3500 -2 解凍2日 解凍に2日要した。
解凍後はドリップ流出もなく、変色もなく、流水解凍等に比べ状態が良好である。
出来ればラップまたは何かで覆って保存した方が変色等を防ぐ。
生マグロ
(ブロック)
3500 -2 3〜7日 近海高級マグロの保存は3日が限界であるが、
通常マグロであれば、7〜10日は保存可能。
ラップまたは布などで覆って保存がよい。
オマール
エビ(冷凍)
3500 -2 解凍2日 解凍に2日要した。解凍後は活の状態とほぼ同じ。におい変色なし。 解凍後はスチームにて調理をすると非常に美味しい。
活毛がに 3500 -2 2〜5日 水無し氷無しの保存状態で最長で10日保つ。ただし全てではない。 おがくずの中でそのまま保存。
毛がに 3500〜 -2 20日 活の状態とほぼ同じ保存ができる。 死んでからの状態でもケースに入れ保存しておけば、
臭いもなく新鮮な状態で保存できる。
松葉ガニ
(冷凍)
3500 -2 解凍 甘味が増し、蟹臭さが大幅に減る。解凍目的として使用。
変色が速いために解凍後はすぐに料理が必要。
解凍後氷感庫内では変色も少なく2〜3日はそのままの状態で保存できる。
からし明太 3500 -2 19日 解凍後変色なくノードリップ 賞味期限から12日目でも充分食べる事が出来た。
牡蠣 3500 -2 7日 スーパーで水に浸してある状態。
腐敗の目安である水の変色が抑えられた。
かまぼこ 3500 0〜-2 7日 離水を防止、赤坂の色素破壊を防止できた。 加工品は店毎に分量など違う為、試験が必要。
活あさり 3500 0〜-1 7日 スーパーで水に浸してある状態。7日程生きたまま保存可能。 産地によって結果が変わる可能性あり。
イカ(福岡)
一本物
3500 0〜-2 7日 身が透明から白色になりにくくなる。 庫内湿度が高い方が結果が良い。
鯛(島根) 3500 0 7日 7日以上は身が白濁してくる。(鮮度低下)
※「腐っても鯛」という言葉がある様に白濁後も食せるが見た目がNG。
バットの上にキッチンペーパーを敷き、保存物を置きラップを被せる。(ユーザー情報)
鯛(福岡)
三枚下ろし
3500〜 0〜-2 7日 変色もなく良い状態で保存可能。 庫内湿度が高い方が結果が良い
赤貝 3500〜 0 15日 ヌメリが出る事無く、収穫の際と変わらない状態。
身が痩せる事も無い。
バットの上に乗せキッチンペーパ=を被せて保存。(ユーザー情報)
アワビ 3500〜 0 10日 多少身が痩せるが、生のまま保存が可能。
マイナス温度帯にすると身(ビラビラ部分)が透明になってくる。
バットの上に乗せキッチンペーパ=を被せて保存。(ユーザー情報)
うに 3500〜 -1〜-2 14日 身が溶けることなく、変色が遅い。

ケーキ 恒温高湿タイプ

商品名 電圧値(v) 温度(℃) 保存日数(約) 状  態 参  考
フルーツ
ケーキ
3000 3〜-1 14日 果物の劣化が見られず、買ったままの様な上である。 ラップ、箱の中での保管がよい。
チーズ
ケーキ
3000 3〜-1 14日 保存状態は良好、しかしチーズの香りが薄くなる。 ラップ、箱の中での保管がよい。
生どらやき 3000 3〜-1 20日 色、味共に変色無し。 ただしエージレス有り。製造調整が可能。
生クリーム 3000 3〜-1 14日 クリームは低温どの保存は適さない。 少し高い温度での保存が良い。
生あん 3500 -2 7日 1〜2日で腐敗する生あんが、1週間はニオイ、菌数共に変化無し。
パン生地 3500 0〜-2 冷凍生地と比べて焼きあがりのふっくら感が良い。 小麦の生地には効果があるが米粉生地は逆に適さない。
ふっくらせずに焼きあがり時に焦げてしまう。

生花 恒温多湿タイプ

商品名 電圧値(v) 温度(℃) 保存日数(約) 状  態 参  考
3500 6〜0 1〜2ヶ月 開花を遅らせて保存できる。1ヶ月を経過すると次第に下葉から黄色く変色し始める。 水替えの必要性がなく省力化、大量ストックができ、出荷調整が可能。
ばら 3000
〜3500
6〜0 1ヶ月 状態は非常に良い。 季節により外気温との兼ね合いで温度調整が必要。品種にもよる。
カーネー
ション
2500 6〜0 3週間 ギフト用に加工した物を保存。全く変わりなく出荷できる状態。
庫内へ出した後も「花が健康な状態」なので枯れるまでの期間が延びた。
  • 果物・野菜についてはそのまま氷感庫に入れた場合、水分の蒸発が見られる時には、保湿対策を充分に行うことが必要。
  • 一般的に冷蔵庫は、設定温度に対し庫内温度が±2℃になる為、温度差による凍結に注意が必要。
  • 氷感装置内での過冷却は、例えば水のような100%液体状態のような物質は、微振動エネルギーが伝わりやすく、安定した過冷却を氷感庫内で得ることができる。
  • 液体以外の固体のような物質は、水分量も少なく食材自体に直接伝わる振動エネルギーにばらつきが生じ易く、個体差によって凍結するケースが希にある。
  • いずれにしても、氷感庫内に保存した食材は静菌効果、脱臭効果、熟成効果が得られるメリットがあると思われる。